第40節 説明するな
- 極力、説明をしたい。
説明できないのは、講師の力がたらないからである。わたくしは、そう思っていた。
- ところがである。
- 説明しないで納得してもらったほうがよいようなテーマというものが、少しであるがたしかにある。
分解して説明してしまうと魂が失なわれてしまうような問題である。こういうものは、和式のものに多い。
こういうものは、ただやらせて、その間に体得させるというのがよい。
- それなら、確かに説明できるが、くだくだしくなりすぎるので、それよりかやって見せるほうが、はるかに、よく問題をつかまえさせることができるというものもある。
- これらには、ただ「ヤレ」と命令するのがよい。「なぜですか」と質問されれば、「説明しない」と答えることである。
- 次になんでも、理屈で考えて、わかると納得するが、あと身に付けようとしない人物がある。
- また、なぜか、わかろうともしないし、身に付けようともしないで、ただ批判がましくする者がいる。
- 最後にブーブー言いもしないが、いっこうわかろうとも、身に付けようともしない人物がいるものである。
こういった輩(やから)は、教えるに値しないのでご退席願うのがよい。
みんなのじゃまになる。
総論
[エージェントマンに作法は要るか]
[作法とは]
[作法の目的の分解]
[作法は自分のためならず]
[「われわれ」の伸縮]
[「より外なるわれわれ」のために]
[互恵主義]
[作法は森羅万象のためのもの]
[品物を大切にせよ]
[与えられた文明には心が乗りにくい]
[ゴツイ人物のやり方]
[自分自身がどうしてよいか分らないとき]
[どうしようか迷っている相手に対しては]
[作法的なつもりで無作法を行なう者をどうするか]
[改まり方・くずし方]
[作法とサービス]
[作法と生産性]
[心と型]
[動機論か結果論か]
[媚と反媚]
[作法と自然さ]
[作法の流儀]
[統一型作法と並列型作法]
[欧米との流儀の融和]
[アメリカ作法を見誤るな]
[一般と特殊]
[3種類の動作]
[作法と体型]
[作法と風習]
[作法と大衆]
[作法と女性]
[異なるセックス意識]
[作法とヤング]
[雑音を嫌う]
[あとしまつの技術]
[縮小化のわきまえ]
[そこまでやるのか。そこまでやるのである]
[作法のために頭が痛くなれ]
[教授法での注意]
[説明するな]
[作法研修先での注意]
[この本での対象作法の限定]
[この本の編序]
[用語の約束]