第20節 媚と反媚
- 作法と媚(こび)とは、関係がない。作法を媚の手段であるように思うのは、教養が足りない。しかして作法を媚の手段に使おうとしてはならない。
- 作法を守っている者を眺める第三者が、「あいつは媚びてやがる」と思うのは、たとえ、そこに媚の事実があったとしても、好ましいことでない。
- 自分が媚びていもせぬのに、第三者から媚びていると思われないようにするため、故意に、粗暴な振る舞いをして見せる者は、最も、人間として、幼稚な者である。
たとえば、相手につっかかっているところを第三者に見せようとするなど。つっかかれば、相手との間がうまくゆかない。歯車と歯車の間すら、油がよく入らなければ、歯車同士、よく回わらない。人と人とが、つっ張り合っていて、何ができようか。
- 丁寧にしている人を見て、とやかく、思うものでない。自分が丁寧にすることを、第三者から、とやかく,思われると気にするものでない。すべては、さらっとしていなければならない。
総論
[エージェントマンに作法は要るか]
[作法とは]
[作法の目的の分解]
[作法は自分のためならず]
[「われわれ」の伸縮]
[「より外なるわれわれ」のために]
[互恵主義]
[作法は森羅万象のためのもの]
[品物を大切にせよ]
[与えられた文明には心が乗りにくい]
[ゴツイ人物のやり方]
[自分自身がどうしてよいか分らないとき]
[どうしようか迷っている相手に対しては]
[作法的なつもりで無作法を行なう者をどうするか]
[改まり方・くずし方]
[作法とサービス]
[作法と生産性]
[心と型]
[動機論か結果論か]
[媚と反媚]
[作法と自然さ]
[作法の流儀]
[統一型作法と並列型作法]
[欧米との流儀の融和]
[アメリカ作法を見誤るな]
[一般と特殊]
[3種類の動作]
[作法と体型]
[作法と風習]
[作法と大衆]
[作法と女性]
[異なるセックス意識]
[作法とヤング]
[雑音を嫌う]
[あとしまつの技術]
[縮小化のわきまえ]
[そこまでやるのか。そこまでやるのである]
[作法のために頭が痛くなれ]
[教授法での注意]
[説明するな]
[作法研修先での注意]
[この本での対象作法の限定]
[この本の編序]
[用語の約束]