総論 ◆第27節 3種類の動作
前節 次節

第27節 3種類の動作


  1. なんの道でも、そうであるが、身体を動かす動作には、次の3種類の動作がある。

    1. 基礎動作 Basic Action
    2. 接続動作 Connecting Action
    3. 並行動作 Side by Side Action

    作法の場合も同じ。

  2. 「基礎動作」とは、たとえば、ご飯のときの箸の上げ下ろし。

  3. 「接続動作」とは、ご飯を食べたあと、挨拶するまでをつないで行なうとき、基礎動作だけで解決できない応用型の動作を伴う。その応用型動作を指しているといえる。

  4. 「並行動作」とはご飯を食べながら、話をしたり、かゆいところを、そっと、かいたりする全体であって、その中には、同時に行なう2種類以上の基礎動作や接続動作が含まれている。

  5. この本では、だいたい「基礎動作」しか述べていない。諸君は接続動作や並行動作について、各自で工夫したまえ。

総論
[エージェントマンに作法は要るか] [作法とは] [作法の目的の分解] [作法は自分のためならず]
[「われわれ」の伸縮] [「より外なるわれわれ」のために] [互恵主義] [作法は森羅万象のためのもの]
[品物を大切にせよ] [与えられた文明には心が乗りにくい] [ゴツイ人物のやり方]
[自分自身がどうしてよいか分らないとき] [どうしようか迷っている相手に対しては]
[作法的なつもりで無作法を行なう者をどうするか] [改まり方・くずし方] [作法とサービス]
[作法と生産性] [心と型] [動機論か結果論か] [媚と反媚] [作法と自然さ] [作法の流儀]
[統一型作法と並列型作法] [欧米との流儀の融和] [アメリカ作法を見誤るな] [一般と特殊]
[3種類の動作] [作法と体型] [作法と風習] [作法と大衆] [作法と女性] [異なるセックス意識]
[作法とヤング] [雑音を嫌う] [あとしまつの技術] [縮小化のわきまえ]
[そこまでやるのか。そこまでやるのである] [作法のために頭が痛くなれ] [教授法での注意]
[説明するな] [作法研修先での注意] [この本での対象作法の限定] [この本の編序] [用語の約束]
ホーム
前節 先頭行 次節