第7章 飲食・喫煙 ◆第25節 肉料理(牛肉・豚肉・羊肉)
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第25節 肉料理(牛肉・豚肉・羊肉)

【型1】ビフテキの注文の仕方
【型2】牛肉・豚肉の食べ方
【型3】串焼き(ブロセット)の食べ方


【型1】ビフテキの注文の仕方
  1. ビフテキのオーダーには、

    1. 肉の種類
      (やわらかいのがフィレ、脂の多いのが、サーロイン、テンダーロイン)

    2. 目方
      (ふつうは、半斤=80匁=300g=約10オンス=0.66ポンド)

    3. 焼き加減
      (レア、ミディアム・レア、ミディアム、ウェルダン)

    を指示しなければならない。

  2. レアというのは、アメリカの呼び方で、イギリスあるいはヨーロッパでは、「 underdone アンダー・ダン」
【型2】牛肉・豚肉の食べ方
  1. 大きな肉は、はじめに、真ん中で切って、2つにされてよい。それほど、大きくもない肉を、はじめに、まっぷたつにすることは、いけない。

  2. ところで、大きな肉を、2つにするといっても、少し、ななめに切らないと、2つに切った意味を生じない。
図:143a

図:143b
  1. 肉は、切るとき、肉のセンイの流れと直角に切ること。そうすれば、口の中で噛むとき、肉をバラしやすいから。

  2. 肉は、必ず、左から切ってゆく約束となっている。このわけは、右から切って見たとき、すぐわかる。

  3. フォークで肉(肉に限る)を突き剌すときは、左から、5mmぐらいのところを、突き刺されよ。

  4. 肉は、一口分を切っては食べ、切っては食べすること。
    アメリカでは、はじめに、まとめて切っておいて、フォークを右手に持ちかえて、食べた。が、だんだん、それをしなくなってきている。やはり、「切っては食べ」のほうが、美味であるから……。

  5. 魚の肉は、ひっくりかえしてはならないが、牛肉・豚肉などは、いくらひっくりかえしても、回してもよい。
    ただ、あまり、回転半径を大きくは、されないのがよい。

  6. 骨から、はがして食べる肉は、少量ずつ、はがしては、食べ、また、はがされよ。

  7. 肉を切るときは、なるべく薄く切り、口に頬張る量を調整し、ソースを充分に付けて食べられよ。日本人は、とかく大きく切って食べがちである。
【型3】串焼き(ブロセット)の食べ方

串焼き(ブロセット)は、串の端を紙ナプキンで押さえ、フォークで、食べ物を、串から抜いたのち、食べる。が、紙ナプキンのついて来ないとき、ナイフの峰で、輪を引っぱりな がら、フォークで食べ物をはがす。ゆっくりやらないと、串が、とんでもないところに飛ん でいったりする。


第7章 飲食・喫煙
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