第7節 男子のにおい対策
【型1】入浴せよ
- わきがや足のにおいをとるには、小まめに入浴すること。
- 薬用石けんを多く用いること。
【参考】
- 人間は1日に700〜900ccの汗を出している。
- 汗は、水分99.5%、塩0.5%、その他、微量。
- が、この「その他」が、においのもとである。
- 腋の下から出る汗は、蛋白質が多いので、においやすい。
- とくに、わきがの強い人のため、電気による治療法も、次第に一般化している。
【参考】
- 一般に、欧米人は、日本人より、体臭がつよい。
- その欧米人は、日本人を、みそ汁くさいという。
- 中国人には、にんにく臭い人が多い。
【型2】足のにおい
- 足の爪をよく切っていることのほかに、爪のあいだのアカを、よく、とっていること。
自分ではわからないが、これが、第三者を不快にするにおいの大きな原因となっている。
- 靴そのものも、におう。
で、靴をしまうとき、脱臭剤を使うとか、いくばく、おおげさに措置するのがよい。
- 靴下も、できるだけ、毎日、とりかえること。
- はきかえ用の靴下を、いつも持っていること。
- いろいろのパウダーも薬局にあるので、用いるとよい。
【型3】歯みがき
1日に何回、歯をみがけというのは、虫歯予防によいが、それよりも、口臭をとるのによい。
【型4】香水
ほのかに、香水をつけることは、武士のたしなみと知れ。
【説明】
男が香水をつけることを、見さげたオシャレと思わぬことである。
大坂夏の陣で、関西方の勇将、木村長門守重成は、戦死した。
が、その兜(かぶと)をとったところ、兜の中に、香をたき込めていた。
関東方から、「天晴れのもののふかな」と言われた。
【型5】香料によるいやなにおい。
- たとえば、ポマードに、強い香料の入ったものを使ったとする。
ところが、香料のにおいには、好みがあり、ことに、女子は、においによって、気持ちが悪くなったりする。
そこで、強いにおいのするものを避けることである。
- 理髪店で、安いポマードを使われ、安い香水を吹きつけられ、形だけよくなって、改まった席に出て、いっぺんに、女子に嫌われるということがある。
こういう場合、ポマード持参で、理髪店におもむくのがよい。
【参考】
とくに、男子用香水にオーデコロンがある。
この香水は、はなはだ、かおりが、うすい。
1709年、イタリア人のヨーハン・マリーブ・ファリナが、イタリアやフランスの香料を集め、聖母マリアのお導きによって、ライン河畔のケルンの街に、滑らかな水を得、新しい香水をつくった。
名付けて、eau de Cologne (ケルンの水)。
オーデコロンには「4711」と名付ける銘柄があるが、これは、ファリナの店のあった(現在も、そこにある)ケルンの中の4711番地からとった名前である。
オーデコロンは、日本で、一般に、男子のフケ取り香水と見られているが、本来、顔や身体に塗ってよいもの。
【参考】
- 香水のかおりの分類
シトラス系 (柑橘系の香り)
ラベンダー (ラベンダー、ライラックの花の香り)
フラーラル・ブーケ (ローズ、ジャスミンの花の香り)
ウッディ (きゃら、びゃくだん系の木の香り)
モッスィー (苔類の香り)
じゃこう (じゃこう鹿の角の香り)
- これらは多く、混ぜあわせて、つかわれる。
フランスが香水の本場となった、ひとつの原因は、ナポレオン・ボナパルトが、大の香水好きであったことにあるといわれる。
【参考】香水のにおいを嗅ぐ方法
香水のにおいを嗅ぐ方法は、香水を1〜2滴、手の甲あたりにつけ、口で吹いてアルコール分を飛ばしてから嗅ぐとよい。
これを、香水びんの口に鼻を押しつけても、アルコールのにおいが強くて、香水のかおりが、わからない。
第4章 美容と服装