第4章 美容と服装 ◆第14節 ズボン関係 |
【型1】折り目 【型2】折りかえしのゴミ 【型3】ベルト 【型4】ベルトの金具の位置 【型5】ズボン吊り(suspenders) |
【型6】ズボンのびじょう 【型7】ズボン吊りをかくすためのワイシャツの加工 【型8】ズボンのポケットに手を入れているな 【型9】ズボンのさわり方 |
ズボンの折り目を膝上30cm くらいまで、つけることは、誰でも、される。
ズボンの折り目を、前もうしろも、ズボンのいちばん上まで、きっぱりとつけるのが、本当のつけ方である。
1911〜1912年ごろ、英国のエドワード7世が、Crease(クリース)ズボンにプリーツ(折り線)を付けてはかれるようになったのが流行となって、これが、ズボンの1つの約束となった。
【型2】折りかえしのゴミ裾の折りかえしになっているズボンは、常に、折りかえしの中にゴミがたまっていないようにされよ。
【説明】
もともと、ズボンの裾は、シングルであった。
が、1903年ごろ、雨降りの日に、英国紳士が、結婚式場へ行くのに、ズボンの裾をよごさないため、折りまげたのを、ニューヨークの人々が写真で見て、新しい英国の流行だと思い込み、流行らせたといういきさつがある。
が、美は生まれた。
ズボンのベルトの金具の端と、ズボンの股の垂直線を、一致させられよ。
サスペンダーで、ズボンを吊る構造のズボンでは、かならず、ズボンの上端の横あたりに、ズボンを締める「びじょう」をつけられよ。
上着を脱いだとき、作法上サスペンダーも、とりはずさなければならないので、そのとき、ズボンが、落っこちないようにするためである。
ズボン吊りの先の金具が、ズボンの上ふちを噛む方式でなく、ズボンの上ふちの中がわについているボタンにはめられるような方式にしておき、そのズボン吊りを、ワイシャツの下に着て、ズボンの上ふちのあたりでワイシャツに孔をあけ、そこから出して、ズボンを吊るようにしていれば、ズボン吊りは、上着を脱いでも、わからない。
ことに、ズボン吊りが白ければ、ワイシャツをすけて、見えたりもしない。
ワイシャツのこの孔は、ボタンがかりしておけば、孔がやぶけてもこない。
工夫して見られよ。