第8章 特定の場所での作法◆第6節 航空機内の作法 |
【型1】ラジオをつけるな 【型2】機内では脱帽 【型3】荷物を置く場所 【型4】着替え 【型5】座席を立つときの穿き替え |
【型6】スチュワーデスに丁ねいに 【型7】リクライニング・シートの扱い方 【型8】食事中はイスを起こせ 【型9】葉巻を吸うな |
機内で、ラジオをつけられるな。
【説明】
機内で、テープ・レコーダ、または、ラジオを動かしたとき、機械が電波を出し、それが、操従室の計器を狂わせてしまう。
で、ラジオなどについて注意するアナウンスを与えられる前に、こちらとして、ラジオなどをつけられないこと。
常時 使用できない機器 |
以下のうち、作動時に電波を発信する状態にあるもの。 携帯電話、PHS、トランシーバー、無線操縦玩具、ワイヤレスヘッドホン、ワイヤレスイヤホン、ワイヤレスマイク、電池内蔵ICタグ、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、ワイヤレスのPC周辺機器、電子ゲーム機、無線通信機能付歩数計、無線通信機能付心拍測定計、無線通信機能付時計、無線式キー。 |
離着陸時に 使用できない機器 |
上記機器のうち作動時に電波を発信しない状態にあるもの。テレビ、ラジオ、GPS受信機、ビデオカメラ、ビデオプレーヤー、DVDプレーヤー、デジタルカメラ、デジタルオーディオ機器、有線かつ電池式ヘッドホン、有線かつ電池式イヤホン、電子手帳、電子辞書、プリンター、充電器、ポケットベル、ワードプロセッサー、愛玩用おもちゃ”電子ペット”、(音声または接触に感応してスピーカーおよびモーターが作動するもの)。 |
男子は、機内で帽子をかぶっておられるな。
それは、登山用とか、ゴルフ用とか、釣用とかのように、軽い気持ちでかぶっていられるようなものでも、脱帽のこと。
子供の野球帽ですら、とらせること。
ホテルのラウンジと同じと考える約束である。
【型3】荷物を置く場所
機内の座席の上にある荷物棚は、ジャンボ・ジェットのときのように、フタの付いている場合と、それ以外の航空機のときのように、ただ、棚である場合とがある。
後者のとき、棚に、帽子、コート以外のものを置かれるな。
すべて、カバン類は、足のところに置かれること。通路に、はみ出さないように。
飛行機内の棚には、フタが付いていても重い荷物は入れないように。
飛行機は、揺れるうえに、エア・ポケットに入ることがある。すると、この棚の上の物が、まず、浮き上がり、ついで、落ちてくる。落ちて来たとき、その真下にいる人よりは、ほかの人の上に落ちることが多い。
めったに、こういうことは起こらないが、非常の際、こういうことが起こりやすく、そのときの事故率を下げるため、ふだんから、みんなで荷物を上に置かない。
ネクタイをはずす、はめる、靴下を取り替えるという、ほんの、ちょっとした「着替え」でも、人前で行なうことを恥と思われよ。
【型5】座席を立つときの穿き替え
機内で席を立つとき、かならず、スリッパから靴に、穿き替えられよ。
見ていると、欧米人は、これを、よく励行している。
機内で食事を取るとき、リクライニング・シートは、すべて、起こしてしまわれよ。
【説明】リクライニング・シートを倒すと、うしろの人が、食事をしにくくなる。
【型9】葉巻を吸うな機内では、けっして、葉巻を吸われるな。
【説明】
葉巻は、においが強いため、タバコの嫌いな人が、航空機に酔わないようにするためである。
機内のベンチレーションは、働いているが、葉巻を吸っている人から20〜30人という範囲の空気をどんどん、かえるためには、相当の強風を送らなければならず、そのことは、航空機としても、客としても、困ることである。