第1章 論文の書き方
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第19節 「以上」の文字


  1. すべてが終わったことを表す「以上」という文字は、図表を添付しないときは、本文の末尾に記入されよ。(△10)

  2. この「以上」の文字は、本文が終わった次の行の右限線に接して記入し、「以」の字と、「上」の字のあいだを離さないし、「上」の字のあとにテンを打たないし、全体をカギやカッコで囲んだり、 ―以上― としたりされないように。(△5)

    以上の位置

  3. 本文のあとに、図表等を添付されるときは、本文のおわりに、「以下図表」と書き、さいごの図表の右下に、「以上」の文字を記入されよ。(各△5)

  4. いったい、「以上」の文字は、なぜ、必要なのであろうか。

  5. 文書というものは、よく、終わりの紙がはずれて、飛んでしまうものである。

  6. そこで、「以上」の文字があれば、それの飛んでいないことがわかる。

  7. しかし、現代のように、「以上」の文字を入れる人、入れない人が、まちまちであるとき、「以上」の文字を入れることは、不完全な終末確認の意味しか持たない。

  8. が、諸君は、極力、「以上」の文字を入れられるのがよい。

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