第1章
論文の書き方
第18節 表題
表題を記入するにあたっては、表題そのものに、何行を要しようと、かならず、その前後に各1行ずつの空白行を設けられよ。
(△30)
いま、ここに、3行を要する長い表題を作るものとしよう。
このとき、1ページは、10行であるから、その第1行は宛名と日付、第2行は発信者名、第3行は空白行、第4〜6行が表題、第7行がふたたび空白行、第8行から、はじめて本文に、はいることとなる。
表題は、日付のばあいと異なり、いかなるときも、コマ割りを無視した記入をされないように。
(△20)
表題を記入するに要するコマ数が、1〜12コマのとき、それぞれ、その1行のなかの配置を次例の要領とされよ。
(△20)
(例)
表題を記入するに要するコマ数が、13コマ以上のとき、次例の要領によられよ。
(△20)
(例)
……注意…… この図解は実際の場合と異なり、上下間隔を詰めてある。
表題の1行を12コマ限度としているとき、第13コマ目にナカポツ、カギ閉じ、カッコ閉じが来てしまうときは、次行冒頭に持ってゆかず、この第13コマ目に打たれよ。
(△2)
(例)
表題を文章体とするときは、そのなかに、句読点を用いてよいが、文末のマルを打たれないように。この点も毎年まちがいが多い。
(△5)
表題の全体を、カギで、囲むことをされないように。
(△5)
実務論文では、表題と内容が、一致していなければならない。
(△10)
表題の末尾に、つぎのようなことばを付けるのは、実務論文として無駄であるから、やめられよ。
(△10)
…… について
…… についての論文
…… 試論
…… 一考察
たとえば、オート・キャンプ場についての論文を書かなければならないとき、その表題を、たんに、オート・キャンプ場とされないように。
たとえば、その回の特設テーマが、スナック・バーであるとき、論文表題を、つぎのような形にすることを認めない。
(△10)
スナック・バー
スナック・バーのありかた
スナック・バーを斬る
スナック・バー概見
スナック・バーのあれこれ
すなわち、スナック・バーの全般について述べる論文のときも、その内容の主要素が、論文表題から読みとれるようにされよ。
このことは、将来も同じであって、諸君の書かれた論文が、その表題のみ、文献目録に登載されたとき、その検索能率に、大きな差を生ずることとなる。