林實先生のご注意 |
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ホテル学校で、林實先生から様々なご注意やご指導をうけることがありました。
そのあと、あらかじめ配布されていた「林實:注意事項分類表」をみて、何番の注意を受けたという「ご注意了解届け」を提出することになっていました。
わたくしが先生に度々、ご注意していただいたのは、「顔がこわい、いつもニコニコしていなさい」というものでした。
分類表では、「168 表情が固い」に当てはまると思います。
自分ではその自覚がないので、なかなか直すことができませんでしたが、1年間、先生に接しているうちに、明るくなってきたようです。
後に、先生の奥様から、先生が「明るい真顔」という言葉を座右の銘にされていたと伺いました。
「人前で首から上をさわるな」というのも、なかなか、直すことができなかったご注意でした。
それまで、誰からもそのようなことをいわれたことがなく、なんの疑問もなかったことを否定されても、すぐには納得できませんでした。
いまは、人前で首から上をさわっている人を見ると、見ぐるしいと思います。私が知らなかっただけだったのでした。
「相手に正対せよ」
先生のお宅に伺って、テーブルをはさんで先生に向って座っていたとき、このご注意をうけました。
「どこを向いているんだ。骨盤をまっすぐ相手に向けるように。そうすると、相手にしてもらっていると感じるんだ」
「人前で、手をうしろに組むな」
手をうしろに組むと、隠し事をしていることになるそうです。
「人前で、日本式腕組みをするな」
腕組みは、何か気に入らないことがあるという信号だそうです。
「ポケットに手をいれているな」
ポケットに手をいれていると、おちんちんをさわっていると思われるそうです。
「手を拭きながら出てゆくな」
以前わたくしは、トイレから手をふきながら出ていったりしていました。
「人差し指で指さすな」
これは、やられてみると、気持ちよくありません。
「足音をさせるな」
正式の場所では、気をつけることだと思います。
足音をさせないで歩くコツは、「足呼吸すること」と教わりました。
「よりかかって立つな」
疲れると寄りかかりたくなりますし、それまで良くないと思ったことがありませんでした。
いまは、寄りかからないように気をつけています。
それと、よく「努力の跡を隠しなさい」とご注意いただきました。
他にも多くのご注意をいただいて、人並みになることができたように感じております。
平成27年7月