第1章 論文の書き方
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第28節 ナカポツ


  1. (ナカポツ)は、つぎのようなばあいに用いられよ。(△2)
    (例)
    冷凍冷蔵庫  よい
    冷凍・冷蔵庫  よい
    冷凍、冷蔵庫  よくない
    冷凍庫、冷蔵庫  よい

  2. つぎに、・(ナカポツ)を用いるのは、外来語をカタカナで書くにあたり、原語で、単語と単語の切れ目にあたるところ、または、ハイフンのはいるところである。(△2)
    (例)
    RENTAL CAR レンタ・カー
    NO SHOW ノー・ショー
    ROOM SERVICE ルーム・サービス
    AT HOME アット・ホーム
    YOUTH HOSTEL ユース・ホステル
    COST-BENEFIT‐RATIO コスト・べネフィット・レーシオ
    SALESMAN  セールスマン

  3. ところで、外来語の原語自身、単語が分かれたり、分かれなかったりすることがある。
    (例)
     ICECREAM
     ICE-CREAM
     ICE CREAM
    3様の書き方がある
     LAYOUT
     LAY-OUT
     LAY OUT
    3様の書き方がある

    こういったときのカナ書きは、ナカポツを入れても入れなくてもよい。

  4. つぎのことばは、慣用上、ナカポツを略する。

     ホテルマン  ドアマン  ビジネスマン

    要するに、「マン」で終わる外来語。

  5. 日本製英語をカナ書きするときは、ナカポツを入れても、入れなくてもよい。
    が、無理を感じさせないようにされよ。
    (例)
    よい よい よくない
    サラリーマン サラリー・マン
    ナイトフェア ナイト・フェア
    レストハウス レスト・ハウス
    カレーライス カレー・ライス
    ハヤシライス ハヤシ・ライス
    かにピラフ  かに・ピラフ
    えびフライ えび・フライ


  6.  「ビジネス・ホテル」ということばも日本製である。
    が、ナカポツを入れる約束としよう。(△2)

  7. ナカポツには、1コマ与えられよ。(△2)

  8. ただし、ナカポツを打つ位置が、行末で、はみ出ることになるときは、そこに打ち、次行の第1コマに持ってゆかれないこと。(△2)

  9. 1コマの中のナカポツの位置は、まんなかとされよ。(△2)
    図:ナカポツ

  10. ナカポツの大きさは、直径 0.5〜1.5mmの範囲とされよ。(△2)

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